「子育て」のために、ホモサピエンスは「核家族」というものを作り出しました。
「育児を可能にする持続的な夫婦関係」の有無が、ゲノムが99.6%共通するチンパンジーと
の違いです。ゲノムとは、生物の細胞内にあるDNAに含まれる遺伝子情報の全体を指す言葉
です。遺伝子(gene)と染色体(chromosome)を組み合わせた言葉で、ドイツ語由来の
「Genom」に由来しています。チンパンジーは、「夫婦関係」がなく、群れではメスを庇護
するオスが次々と替わり、父娘関係も確定ができません。

つまり、人類の「家族」は「子育て」と強い関係にあります。「子供を賢くする」ということ
は、単に知識を子供に叩き込むということではなく、「自分の子供を愛しているから、幸せに
なって欲しい」という愛情が原点となるものです。
こう考えますと、「子育て=教育」の原点は、「親の愛情」であり、国や公的機関がコントロ
ールしようとしても、簡単にはいかないというのは当たり前のように思えてきます。
そして、受験は「親の愛情」ゆえの選択であると言えます。

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