令和7年茨城県公立中高一貫校入試結果分析

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勝田中等教育学校

➀公立中と私立の違い                                  【選抜方法】                                                  私立 算国理社のような教科ごとの試験                           公立 適性検査(教科横断型試験)+(面接)+(調査書)    

 適性検査        調査書       グループ面接                             (筆記試験)                                                   200点 +     計50点   = 250点

調査書  小5+小6の10月末までの成績                              

     4教科+総合的な学習・特別活動 

     ※資格・賞の記入欄なし                                      

グループ面接 適性検査当日の午後、学校ごとに独自のテーマで実施されます。

【授業料】

私立 茨城中(40.8万円) 土浦日大(44.4万円) 江戸取中(39.6万円)                          公立 前期課程(中学)無料 後期課程(高校)一般の公立と同じ

※初年度費用の合計は、茨城中学が1,105,000円、勝田中等教育学校が311,000円です。

➁令和7年度茨城県立中学校の倍率速報                                           

学校名募集定員受験者(男)受験者(女)受験者(計)合格者(男)合格者(女)合格者(計)倍率昨年比増減
水戸一801491432924040803.630.22
日立一801191082274040802.550.26
勝田中等1209212421660601201.190.55
土浦一801181032214040802.710.24
太田一402429532020401.250.10
鉾田一402950792020401.880.55
下館一403437712020401.780.27
竜ケ崎一4090861762020404.350.47
鹿島404532772020401.780.02
下妻一403960992020402.480.02
水海道一4090911812020404.450.20
並木中等16029123852980801603.230.19
古河中等1209410019460601201.580.00

➂令和7年度茨城県立中学校の合格ライン

合格最低点よりも不合格最高点の方が高いケースがたくさんあります!                            ⇔面接や調査書での逆転が可能です!!

合格最低点(男)合格最低点(女)不合格最高点(男)不合格最高点(女)
水戸一153145166158
日立一139129136133
勝田中等68887484
並木中等141140143145
古河中等73939499
土浦一144135147112
太田一3781・・・50
鉾田一76895084
下館一981009498
竜ケ崎一142130140111
鹿島89987757
下妻一97119106118
水海道一113127136122

④令和7年度の茨城県立中学校の「適性検査問題」

〇全体として 

・適性検査Ⅰ・Ⅱとも文字量が増加しそうです。よって、読む力が必須です。      

・会話文に条件が書かれていることが多く、読み飛ばしは厳禁です!

・難易度をバランスよく配置しています。                                       令和4年度以降、記号選択問題が中心の出題に変化しましたが、徐々に記述問題が復活してきました。また、会話文には条件が書かれていることが多く、読み飛ばしは厳禁です。

算数 ・規則性、・場合の数、・平面図形、・立体図形など、適性検査でよく出題される問題が出ています。 また、記述問題の出題が復活しました。令和5年度あたりとくらべて難しくなりました。                                          〘説明記述〙に注意!!                                   今年はプラス1問の可能性が大きいと言われています。この問題の回答では、「主語」がない記述にしないことがポイントです。

※「説明記述」=解けた解けなかったではなく、相手にどう解いたかを説明します。

(問題の抜粋)・・・・また、あおいさんの考えの中の下線部「900」はどのように求めたのか?言葉や数、式などを使って説明しなさい。                                     

あおいさんの考え(水そうに入れる水の量)    )=11700                           Aの水そうの容積から条件に合うように水の量を減らせばよいので、              14400ー(1800+900)=11700 

茨城県教育委員会発表の模範解答 約150字                                               おじいさんの家の水そうに小石と水草を入れると                                          水そうの底から水面までの高さが1cm高くなるので                         その分の水の量を求めると                                      30×60×1=1800で、1800(㎤)  あおいさんは、Aの水そうに入れる小石と水草を                                    ちょうど半分にするので、その分の水の量を求めると                              1800÷2=900で、900(㎤)               表現力が必要となります!!

要注意な解答例(満点にならない)                                         30×60×1=1800より、1800㎤                                       その後、1800÷2をすると、900㎤になるから。     △                                                  

理科 教科書ベースの出題です。発展やコラムからの出題もあります。記述問題は教科書の内容で難易度も低めです。他の問題で難しいものや、算数的な割合や単位変換もありますので勉強が必要です。

令和6年度「適性検査Ⅰ」                                                   大問3   問題2                                      下線部a「葉の気孔から水が水蒸気として出ていく」のことを何というのか、最も適切なものを、ア~オから1つ選んで、その記号を書きなさい。また、緑のカーテンのほうが、すだれよりも室内の温度が上がらない理由を、会話文中の□に入るように、15字以内で書きなさい。

ゆうか:すだれも同じように日差しを防いでいるのに、どうして緑のカーテンのほうが室内の温度が上  がらないんだろう?                                                              けんた:それはツルレイシが日差しを防ぐだけじゃなくて、葉から水を出しているからじゃないかな?ゆうか:それはどういうことかな?                                                  けんた:葉の気孔から水が水蒸気として出ていくときに、□からだよ。 

※この気化熱は中学校で習う内容ですが、たまたま茨城県で採用している「大日本図書」の教科書の発展というコラムに記載されていたために出題されることになりました。                                   これは2つの偶然が重なり出題できたと言えます。                       ①教科書の発展と書かれたコラムに記載があったこと。                         ②茨城県内の採択教科書がたまたま「大日本図書」で統一されていたこと。

                               

国語 

・例年通り、説明文・物語文の読解問題はありませんでした。

・登場人物・会話量が増加しました。文章を読むスピードと正確性が一層強く求められています。記号選択中心という制約の中で、「文章を読んで要点をつかむ力」「伝わりやすい表現をする力」と問う問題の練習をしましょう。

社会 

・10年ぶりに近現代の歴史が出題され、やや難しくなりました。

・複数の資料を使った分析問題は今年も出題されました。また、読む分量も多かったです。歴史・公民の知識で得点を狙うなら教科書で太字のところ以外の対策も必要ですが、まずは太字を優先して勉強しましょう。

令和6年度「適性検査Ⅱ」の注目問題                               大問1                                                   問題2 ・・・・・・けいこさんは、茨城県産の「ある野菜」に着目し、インターネットから資料2~4を見つけました。さらにインターネットで調べたものを付け加え、それらを[メモ]にまとめました。「ある野菜」にあてはまるものを資料2から1つ選んで、その野菜の名前を書きなさい。 また、資料4あ~うにあてはまる県の組み合わせとして最も適切なものを、下のア~カから1つ選んで、その記号を書きなさい。

【メモ】<ある野菜の説明> 1)茨城県からは1年を通して東京都中央卸売市場に出荷される。 2)茨城県では、2022年9月から10月にかけて2023年2月から6月にかけての・・・・出荷量が前の年よりも増えている。 3)ビニールハウスを使うことで、冬でも生産できる。あたたかい気候の土地では、燃料にかかる費用を少なくすることができる。 4)あたたかい地方からの出荷には運送費が多くかかるが、東京に近い県の出荷量が減少する冬は、あたたかい地方からの出荷量が多くなる。 読解力  4教科の知識                                                                                                                            

※理科・社会は教科書から出ます。教科書の説明がそのまま引用されます。理科は4年生から6年生の実験・観察が出ます。

まとめ

茨城県は全体的に見て、比較的倍率は安定していると言えます。但し、少子化の影響による「倍率低下の影響」を他県と比較して受けやすい状況にあります。

「知識・解き方を知っているか、いないのか?」ではなく、「その場で解き方を考えて答える力」が問われます。

読解力(情報を整理する力)は科目を問わず重要です。特に、茨城県は会話文から条件を読み取らせる問題が多いです。

理社は教科書の知識も必要です。発展的な内容・コラムを読むことも重要です。表やグラフの資料にも慣れておく必要があります。

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                       城南コベッツ勝田教室

                        

授業料はかからないのに、魅力的なカリキュラム。公立中高一貫校に魅力を感じているご家庭も多いことでしょう。

茨城県の資料によると、県立中高一貫13校の平均受検倍率は前年度比0.3ポイント増の2.57倍。学校別の受験倍率は水海道第一が4.45倍、竜ケ崎第一が4.35倍、水戸第一が3.63といったところが高倍率でした。一時に比べ少し落ち着いた感があるとはいえ、それでもチャンスが一回でこの倍率であることを考えれば、人気があることに変わりはありません。

学校の方針に共鳴して、「何とかわが子を行かせたい!」と思われる保護者の方も多いことと思います。昔と違って、中高一貫対策を謳う塾も増えました。とはいえ、公立中高一貫校の試験内容は、私立中学のそれとはまったく異なり、対策をしなければならないとはいえ、私立の問題のように「~算」のようにはなっていません。そのため、暗記による傾向と対策はほぼ不可能と言えるでしょう。だからこそ、

いつから塾に入れば良いの?
どういう勉強をすれば良いの?

と多くの疑問を持たれている方多いと思いますが、今日は、これまで城南コベッツ勝田教室ので公立中高一貫に合格した生徒の共通点について話をしたいと思います。もちろん、多くのケースがあったので100%そうかと言われると、そうではないケースもあるかもしれませんが、おおむね当たっていると思いますので、参考にしてみてください。よく、「こういう生徒が受かる」といったことは出ていると思うのですが、やはりそれと同様重要なのが「どういうご家庭のお子さんが受かるのか」という家庭の問題だと思います。

まず一つ言えるのは、好奇心の強い人が挙げられます。興味の対象が、理数系であったり、生物系であったり、社会系であったりと異なりますが、記憶している限り、合格した人たちは何かしら知的な興味をもった対象がありました。この傾向は昔よりも今のほうが強いように感じます。10年ほど前は、どちらかというと、地頭の良い人が合格しやすいように感じましたが、最近はそれよりも知的好奇心の強い人のほうが受かりやすいように感じます。たとえば、理科の好きな人は、「なぜ雷が鳴るのか」というような日常のなかにある疑問をそのまま放置せずに、本を読んだり、だれかに聞いたりして疑問を解決します。

次にそうしたお子さんの興味に対して、保護者の方があまり口を出さないというのも挙げられます。ある程度、お子さんが興味のあることに関して突き進むのに、寛容なご家庭と言えば良いのでしょうか。そうした寛容さが、好奇心を育むのだと思います。どうしても、情報過多な今の時代は、大人がついつい先回りして、するべきことややるべきことをあたえがちになってしまいます。「ああしなさい」「次はあれしなさい」と言われている子どもが、自らの興味を育てていく余裕が生まれるはずはありません。

寛容な態度で接せられた理由の一つに、興味の対象がたとえば宇宙や生物ですと、お母さんがそもそもそうしたジャンルに関する知識があまりないからというのもあるかもしれません。鉄道の話を永遠にわが子がしだしたら、ついていけるはずもありません。

しかし、これは無関心というのと異なります。特に小学生中学年くらいまでは、そうした興味をもったことにお父さんやお母さんが無関心でいると、好奇心が育ちづらくなります。こうした好奇心を育てるには、ご家庭での普段の会話が非常に重要な気がします。

次に重要なのが「主体的に動けるか」ということだと思います。リーダーシップを発揮するというのとは異なる感じがします。好奇心が原動力だとすれば、主体的に動くというのは実際の行動と言えるでしょう。実際、多くの学校の教育方針や求める人材像でそのようなことを謳っています。

主体性を育てていくのは、自分のしたいこと、やりたいことをどうやったら実現できるかというプロセスを普段から実践する場を作っていくことだと思います。小さなことでも良いでしょう。以前、合格した生徒は小4のときに、最安値の切符でどこまでいけるのかというルートを自ら探して、お母さんを連れて回っていました。そうしたフォロー体制がご家庭にあることが望ましいと思います。これもさきほどの好奇心と同じで、保護者の方が先走ってしまうと育たなくなります

こうしたことをふまえると、保護者の方、ご両親が口うるさく言いすぎないことが、公立中高一貫校を目指す場合に重要になってくるように思います。

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