私立の中高一貫校、中でも難関大受験を強く意識したバリバリの進学校では、数学の進度が相当速く設定されています。
中学から高校範囲の内容を意識した指導が行われることも珍しくありません。
学校によっても違いますが、中1と中2の間は「代数」と「幾何」にわけて数学の基礎を学びます。
中3では、高校課程に入り、数Ⅰ・Aを履修します。
高校受験がないので、そのまま高校の範囲を進むことができます。
このあたりから徐々に実力差が出てくることが多いです。
本人の意欲と関心が失われると脱落します。
高1では数Ⅱ・Bを履修。
高2からは文系、理系に分かれることが多いです。
文系ではそれまでやった高校課程の総復習をやります。
理系は、それまでの復習プラス数Ⅲ(新課程ではCも)を履修します。
高2までで大学受験に必要な科目を全て終えるスピードです。
そして高3では1年間かけて演習中心の、完全な受験体制にはいります。
学校の授業で受験対策の演習をしてくれるわけで、予備校みたいな授業になります。
だから大学受験において圧倒的なアドバンテージになりえます。
(もちろん、それを生かせるかは本人次第ですが)
中学入試でやたらに算数の問題が難しい学校が多いですが、進学するとこのようにハイスピード進む数学の授業が待っていますから、一定の下地がないとなかなかついていくのが難しい現実があります。
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